床・フローリングの種類について
このページでは「床・フローリングの種類について」をご紹介しています。
住宅や事務所等建物中で最も身体に触れている時間が長い場所はどこでしょうか。
勿論、床になります。
建物の中にいる限り、例え直接でなくても、私達は床の上にいることになります。
昔は床の種類というのは限られていましたが、現在では色々な材料が出ています。
ここでは、そんな床の種類についてご紹介します。
床の種類にはどのようなものがあるの?
まず、床の種類についてですが、昔ならば畳敷きか板張りがメインだったような気がします。
しかし、今では生活様式の変化や材料の多様化によって次のようなものを使った床が見受けられるようになりました。
・フローリング
・クッションフロア
・カーペット
・畳
・コルク
・タイル
・石材
そして、それぞれの材料にも色々なバリエーションがあり、選択肢は多くなってきています。
床に求められるポイントとは?
そもそも床に求められる機能としては勿論、人やモノを支える、その上に乗っても大丈夫な強度、丈夫さということになります。
しかし、これは先ほど紹介したような床の仕上げに使われる材料が担うものではなくて、これらの材料の下に貼られた板や土台が担ってくれるものです。
その上に施工されることになる、先ほど紹介したような材料には次のようなものが必要となってきます。
・温もり、暖かさ
・肌ざわり
・防音性能
・清潔さ、メンテナンス性
これらを考慮して、場所ごとに選ばれることになります。
また、床は空間の中でも天井と同じ広がりがあるものですから、床の材質や色等はデザイン・印象といったものに大きな役割を担うことになります。
それぞれの床の特徴について
では、具体的にそれぞれの床の持つ特徴について見ていきましょう。
フローリング
フローリングは現在では最もポピュラーな床材の1つで、床用の木材等でできた板のことです。
無垢材と呼ばれる天然木からできた板の単層フローリングと、合板などの表面に化粧材やシートを貼り合わせた複合フローリングと呼ばれるものとに分かれます。
高級感があり木の感触やナチュラルなイメージを持つことのできる材料として人気があると同時に、防音性能やメンテナンスのしやすさといったものにも優れています。
無垢材の場合は、天然木ならではの趣を味わうことができますが、傷がつきやすかったり、水分、汚れや経年変化に対するメンテナンス性という意味では劣ってきます。
複合フローリングの場合は、メンテナンス性やデザイン性、滑り止め等の加工もできる他、コストという面でも、無垢材に較べると手頃なものになってきます。
クッションフロア
クッションフロアは塩化ビニール製のシートでできた床材のことです。
塩化ビニールのシートにプリントしていくことになりますから、色々なデザインのものがあります。
寸法に合わせてカットして下地になる板の上に接着剤で貼っていくことになり、施工のしやすい材料でもあります。
また、安価なことも普及している原因の1つになります。
その特徴として、その名のとおりクッション性があること、水や汚れに強い、メンテンンスがしやすいことがあげられます。
反面、先ほど紹介したフローリングや他の材料に較べて安価な雰囲気になったりもしますし、家具の跡などがつきやすく、とれにくいというのもデメリットとしてあげることができます。
畳
畳も馴染み深い床材の1つですよね。
最近では和室が減ったこともあり、床の中でも畳の占める割合は低くなってきています。
しかし、柔らかい肌触りや温もりを感じられるという意味では、ナンバー1かもしれません。
そのまま、上に寝転んでも抵抗がない素材といえば畳のような気がしますし、勿論防音性能も高いものです。
ただ、汚れや傷等に弱く、日焼けや摩耗等経年劣化も最も激しいものになります。
また、構造上廊下等より畳の厚みの分だけ高くなることもあり、バリアフリーには適していないという面も持ち合わせています。
カーペット
高級感あふれるものとして用いられることも多かったカーペットですが、最近では需要が減ってきています。
やはり、高価なことや水や汚れ等に対するメンテンンスが大変だということ。
そしてハウスダストやダニといったものの人体への影響が叫ばれるようになってから敬遠されがちです。
コルク
コルクを用いた床材も紹介しておきます。
コルクタイルやコルクフローリングをして施工されることが多く、柔らかく滑りにくいため老人やペットのいるお宅でも重宝されます。
また、素材が音を吸収するため、防音性にも優れています。
天然素材由来の風合い、温もりも持ち合わせていますが、表面はワックスやウレタン塗装で仕上げられいたりもします。
仕上げによっては撥性能も持ち合わせるという面も持ち合わせています。
タイル
タイルを並べて施工するタイル床は、そのデザイン性とともに水や汚れにも強いという特徴があります。
また、水洗いが可能だったりとメンテナンス性にも優れています。
ただ、硬質のタイルは足腰への負担が大きかったり、どうしても冷えというものが問題となってきますから、部分的にカーペットやマットを敷くことになったりもします。
石材
最も高級感のある材料として石材を上げることができます。
代表として大理石をあげることができますが、天然のものと人工のものがあります。
しかし、いずれにしても高価なものになりますので、使われる場所は限られてきます。
そして、硬さや冷たさといった特徴はタイルと同じです。
また、人工のものは高級感に劣るとともにアクリル樹脂で出来ているため、熱に弱かったりもします。
天然のものは、水分を吸収しやすいという性質があるため、吸着した汚れが落ちにくいという面もあります。
床・フローリングの種類について まとめ
床の種類についてご紹介しました。
床は家具などが搬入されるため、露出している部分は少なくなりますが、壁や天井よりも生活に及ぼす影響は大きいものがあるかもしれません。
また、張り替えや増し貼りをする場合でも、荷物全て出す必要が出てくるなど、簡単に手を加えにくいものでもあります。
ですから床の種類やその特徴について知っていただくことも、とても大切なことです。